世界的な生徒1人1台の状況とは?
本日から新年度ですね!今年度も様々な情報をお届けしたいと思います。
第一弾として、国内でのタブレット導入も盛んではありますが、世界に目を向けてみましょう。
海外の様々な国でも日本と同様に生徒になんらかのテクノロジーを持たせようという動きがあり、2015年のその成長率は12%とFuturesource Consultingは報じています。
Futuresourceとはイギリスのリサーチ会社ですが、アメリカの学校へのモバイル端末の導入は10%増とも予想しています。
他の国に視線を移してみると。
2014年には、すでに7カ国が500,000台以上のコンピューターもしくはタブレットを生徒1人1台(1to1)として導入しています。
その国とは...
なんと南米が多いんですね。他にも国策で1to1を導入している国々が多々あります。
トルコを例にとっていみると、75万台以上のタブレットを今年中に、さらに35万台のモニター(いわゆる電子黒板)を2016年までに導入します。これだけのモニターの数で全教室をカバーできるのだそうです。
逆にタイの1to1導入は一昨年前に行われましたが、実は失敗に終わりました。
残念なことに昨年の軍事クーデターが原因です。大きな初期投資に対するクレームがついたようです。現在は、教室にモニターを設置する方向(つまり1to1とは逆転換)で進んでいるようです。
それ以外にも、ベネズエラ(Project Canaima)アルゼンチン(Conectar Igualdad)ウルグアイ(Plan Ceibal)など南米がとても元気です!
特に、昨年の注目されたウルグアイの導入では、標準LMS(Learning Management System : 学習管理システム)にSchoologyを採用したという発表が話題となりました。Uruguay announced that it had chosen the Schoology platform
これまで学校単位や自治体単位での導入はありましたが、国レベルで導入されるのは異例ともいると思います。
これらに続いて、メキシコも100万台のノートパソコンの導入を行う計画があったり、ブラジルでは教師のタブレット端末プロジェクトが計画されています(同じく100万台相当)。
Futuresourceの調べでは、ボリビア・エクアドル・コロンビア・スリナム・ホンジュラス・ペルーも動き出しているとか。
多くの国々が動き出す中、日本はどのように進んでいくのでしょうか?
内だけではなく外にも目を向けていきたいところですね。
原文:Global 1-to-1 Computing in Schools Expected to Grow 12 Percent - Marketplace K-12 - Education Week